2013 08,31 13:40 |
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中学、高校の相当若いうちに様々な海の学校に進路を決めて、進学して免状を持って就職する若者が多数を占め、近代の船員はキャリア組が多数を占めるなかで・・
最近少ない、いわゆる、たたき上げからの資格取得の道も僅かですが残っています。 普通高校出身で船の資格は持っていなくて乗船し、現場で履歴を付け自力で免状を取得するパターン。 これが今回の私です。 ノンキャリアでの乗船について、世の中結構検索されている方が多いので、少し私情に触れます。 私は、現在乗船している船に十数年前、テナントスタッフとして乗船していました。いわば船会社とは別の会社です。 その頃は、船の職員は昭和の男ばかりで、超個性的な人ばかりでした。 居住フロアと風呂が共通だった事もあり、濃いメンツに顔を覚えられ、怒られ、可愛がられながらも、テナントは別会社の為待遇などが全く違う為、諸事情で下船。 数年に一度、ひょっこり船に遊びに行ったりして、結果的に顔つなぎができていたところ・・・ そこには団塊の世代の退職ラッシュで、多数の欠員。 船内の事情も知っているし、おまえ、駄目モトでちょっと会社に履歴書出してみろ・・ と、言ってくれた結構上の役職のKさん。 折りしも世間はサブプライムローンで大騒ぎの頃。超不景気、業務縮小の嵐。 ここで転職できたら、スゴイぞコレ!と正直テンション揚がりました! 実はかつてのテナント時代は、テナントスタッフから正規の船員へ・・と言う道は、外道でありとんでもない!と表現してよい位開かれていなかったのです。 が、Kさんは、ノンキャリの私を会社に推薦してくれ、私を船員にしてくれたのです。 乗船した当初は、違う部署だったのですが、Kさんは自らの部署に私を引っ張って頂き、引き換えのように定年を迎えられました・・・・ 機関部に移動を3ヶ月後に控え、4級の筆記を取る決心をし、1ヶ月の勉強で筆記合格しました。 昔は、雑用仕事が多くて資格が無くとも人がやたら必要な時代があったみたいですが、今は殆ど残っていません。 例えば、 船長、航海士、機関士等の役職士官の部屋掃除やベッドメイク係 士官の専用食堂で食事を一品一品出すボーイ レーダーの補助で見張りに立つもの 機関室で石炭をくべる係などなど・・ (履歴を付ける方法として、自分、若しくは知人の持っている船舶に何年か乗って、それを波止場管理人や誰かに証明してもらい、一定の乗船履歴とし、6級の口述試験を受験出来る場合もあるようですが、昔のヨットマンのような方向けであまり一般的ではありません。) 因みに、何かの本で読んだのですが、現在5年後の離職率が一番低い職種が船員だそうです。 以下、鉄鋼、鉱業、化学系と続いていました。 PR |
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