2013 09,02 05:03 |
|
船に乗って、船を運航する仕事に携わりたいという方は、 まず、自分の専門を何にするか決めましょう。 大きく分けて二つ! 操舵室に立って、大海原に船を進めていく”航海士”になりたいなら、甲板部。 船長も甲板部です。 日の入らない、アツい機関室でじっくり機械とデータに向き合い、電気、金属工作はお手の物、船の縁の下の力持ち。 船舶機関士を目指すなら、機関部。 甲板部、機関部職員に求められる資格は・・・ 6級~1級海技士(航海) と 6級~1級海技士(機関) です。1級になるほど難しくなります。 例えば、貴方が予備知識も、専門の学校も出ずに、親切な先輩も履歴も無いまま、 趣味で! 未経験でもどうしても船に乗りたくて、就活の武器にする! 未経験だけど、船会社に内定した!やる気をアピールする為に、先行取得! という場合でも、筆記試験だけを受けるのは誰でも可能です。 PR |
|
2013 09,03 04:21 |
|
前回
6級~1級海技士(航海) 6級~1級海技士(機関) と、書きましたが・・・ 船の免許は、大きく分けて 小型船舶操縦免許 と 海技士 に分かれます。 小型船舶とは総トン数20トン未満のモーターボート、クルーザー等を指し、免許は各地で実施されている数日の教習と修了試験を受ければ、未経験者でも取得する事が出来ます。 対して海技士とは、大型船舶の免許で、未経験いわゆるペーパー免許取得は出来ません。実務経験が要求されます。 ここでは、海技士について大まかに書かせていただきます。 嘘、間違いがある恐れがありますので必ず確認して下さいね。 ■海技士の級別について■ 6級から始まる海技士免状は1級まであり、1級に近づくに従い試験は難しくなります。 様々な海域を航行する船舶には、所定の人数の海技士が乗り込む様決まっており、まず航海士の場合を説明します。 まず、基準とされるのが船の大きさ。 よく耳にする船の大きさを表す数字”××トン”です。 船の”トン”は、1000kgとは違い、船の大きさや容積などを計測して導かれた数値です。 トンの説明は大変ややこしいので割愛します。 海技士(航海)資格上トン数で分けられる区分↓(身近な船) ●5000トン以上(東京と小笠原諸島を結ぶおがさわら丸6700トン、海外にも行くクルーズ船飛鳥Ⅱ50142トン、大型タンカーは20万トン以上) ●5000トン以下(東京と伊豆七島を結ぶかめりあ丸、隠岐汽船くにが2375トン) ●1000トン以下 ●500トン以下(ははじま丸490トン、共勝丸317トン) ●200トン以下 そのトン数と、その船が主に航行する海域によって導き出されます。 海域の種別を簡単に書いてみると(実際は緯度経度がちゃんと決まっています。) ■遠洋・・世界中どこでも ■近海・・日本を中心に北はロシア辺り、南はニューギニア、ソロモン諸 島辺り、西はタイ辺りまで、東はようわからんがアメリカ領までは不可。 ■沿海・・国内の沿岸より37km以内、他限定など例外あり ■平水・・湖、川、港内、湾内など 定期船おがさわら丸を例にとると、 トン数”6700トン” 資格上では船の大きさ、エンジンの出力共に最大の枠に入ります。 海域は”近海”にあたります。 一覧表の条件に当てはめると、 船長 ・・1級海技士(航海) 一等航海士・・3級海技士(航海) 二等航海士・・4級海技士(航海) 三等航海士・・5級海技士(航海)資格が最低でも要求されます。 もしおがさわら丸が近海ではなく、遠洋の資格があり世界を回る船になったら? 船長 ・・1級海技士(航海) 一等航海士・・2級海技士(航海) 二等航海士・・3級海技士(航海) 三等航海士・・3級海技士(航海)が必要となります。 (実際に遠洋に出るには厳しい構造、設備などの仕様が問われる様なので、あくまでも海技士資格だけのハナシ) ですが、これはあくまでも最低条件。 乗組員は切磋琢磨し上位免許を取得するべく日夜勉強に励み、また、船会社としても、ひとつ二つ上の免許を持っていないと航海士として任命しない様です。 |
|
2013 09,03 04:34 |
|
同じように、機関海技士にも取り扱うエンジンの大きさによって区分があります。
区分上一番大きいのが、 6000kw以上(飛鳥Ⅱ37800kw おがさわら丸19858kw) 6000kw未満(かめりあ丸 5292kw) 3000kw未満(高松と岡山県宇野港をむすぶ第八十二玉高丸 1912kw) 1500kw未満 750kwと続きます。 機関の部門でも、航行区域と機関の大きさで、要求される海技士(機関)免状が決まります。 照らし合わせた結果はおよそ航海と同じ級別になります。 例えば飛鳥Ⅱは・・・ 機関長 ・・1級海技士(機関) 一等航海士・・2級海技士(機関) 二等航海士・・3級海技士(機関) 三等航海士・・3級海技士(機関) キロワット:kwとは、エンジンのチカラ・仕事量をあらわす数値で、過去には××馬力(ps)と表されて来た数値です。 1馬力×0.735がkwになります。 |
|
忍者ブログ [PR] |